書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

ベクトルと速度

「あの人は変わった」という表現を今も昔もよく聞く。自分でもそう思ったり、誰かにそう言ったりもしてきたけれど、表現としては、むずがゆく悶々としてしまう。

間違ってもいないけど、言葉が足らない。ちゃんと表現すると、今まで同じベクトル、同じスピードで進んでいた人と、進むベクトルが変わったか、スピードが変わったか、そのどちらも変わったという事。向こうからしたらこっちだって変わっている。お互い変わっている。

 

今、その人とベクトルも速度も合っている状態こそ、たまたま偶然で不安定なもの。なので伝えようとした事や、行動しようと思った事があるのなら、必要以上に先延ばしにしたり、何時やるか決めずにほったらかさない方がいい。何時か必ず、ベクトルかスピードか、その両方が変わるから。変わってしまったら、その伝えようと思った事や行動しようと思った事が、ズレたり無意味になってしまうから。

人は思いのほか状況を見てはくれないし、待ってもくれない。人との関係はとても刹那的であり、だから人に執着するのは駄目。その時のその人に捕らわれてしまうのは駄目。

お互い進む方向も速度も変わるのが当たり前。だから今意識している、注目している人がいるのなら、今全力でその人にアプローチするべき。こっちだってベクトルもスピードも変わったら、一瞬で大事な人への興味を無くすかもしれない。

 

そう言う事を、もっと若い時に知っておきたかったと、今更思う。

50を前にそう思う。