書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

同じ空気の中で会うこと

自分の書斎の小窓、カーテン越しの隙間から見える外の世界は、太陽の光がものすごく眩しくて、裏の森の木々の緑色も鮮やか過ぎる。木の色だけでなく、全てのものが賑やかで、黄色と言うか金色に近い日差しは、簡単にその暑さも想像できる。

対して自分のいる書斎の中は、カーテンも閉めてるせいか、日中なのに少し薄暗い。家具や本や、書斎のある物は、元々持ってるその色以上に地味に見え、エアコンは少し寒いぐらい効いている。

ガラス一枚隔てただけの違いだけど、外にいる人と、書斎の中にいる俺が、同じことを、同じ尺度で話ができるとは思えない。

 

誰かに大事な何かを伝えるには、直接会って、同じ空気の中にいないと難しい。できないとは言わないけど、同じ空気の中にいた方が、伝えやすく理解しやすい。食べたり飲んだりしながら話をする時も多いけど、それだって話をする時に、できるだけ同じ刺激を共有しあう方が、よりわかり合える可能性が高いから。

 

とは言え、その都度その都度会うのも難しく、片方が望んでも、もう片方が会う価値がないとされれば、その機会は得られない。

そもそも会って、同じ空気の中で相対しても、生まれも育ちも違うんだから、それだけで簡単にわかり合えるという訳でも無い。同じ場にいるのに喧嘩になる事なんてしょっちゅうで、同じ空気だからこそのスピード感で、仲違いのスピードも悪い方に加速しがち。伝わりやすいというのは、狙いと違う方向にも伝わりやすい。

だから同じ空気の中にいるからと言って油断なんてできないし、寧ろその他の伝え方以上に、気を使わないといけない。そして、そういう事を理解した上での覚悟もいる。

 

ただそれでも、何かを話し合う時には、できるだけ同じ空気の中で、目を付き合わせて話をしたい。やっぱり一番大事なことは、直接会って、目の前で伝えないと伝わらないとも確信してる。同じ空気の中にいないと、伝え、理解してもらう自信が無い。

 

中々それが難しい社会情勢になってしまって、それを嫌と言うほど感じさせられた。

何時かはこの状況も変わる事を信じつつ、今まで以上に、「同じ空気の中で会う」ことを大切にしようと思う。