書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

お店で買う

特別な思い入れのある書店が先月閉店した。それは知っていたし、事実だと確信もしていたけど、一応その書店に直接行ってみて閉店していた事を確認した。そこで買った本は多くは無いけど、どの本をどんな感じで買ったのか覚えているし、それ込みで、その本の印象が自分の中に残っている。閉店してしまって、とても残念。

 

飲食店をはじめとして、何かのサービスを受ける時、そのサービスは勿論、何処でそのサービスを受けたか気になるし、こだわりもする。でも「もの」を買うときはそれが薄いような気もする。「物」だから、何処で買おうが、それその物の質は確かに変わらない。何処で買おうが関係無いと言えるし、Amazonとかのネット通販で、最安値で買った方が得と思う感覚もわかる。自分でもそれを重視する時だってある。

でも「もの」によっては、それをどこで買ったか、手に入れたのかはとても大事なこと。幾つかある店の中、この店に買いに行くと決め、時間もお金も使ってわざわざ行ったこと。ワクワク感を持ちながら、たとえ一言二言でも、店員と話して買ったこと。それらも、その「もの」との物語に組み込みたい。使う体験だけじゃなく、何処でどうして手に入れたのかという経験も、その「もの」に紐づけて、物語として味わいたい。

 

ネット通販が結構な存在感を出してきている中、実店舗の経営を確実に圧迫しているだろうし、その内お店で直接買う事が、時間的にも価格的にも、とても贅沢な事になるかもしれない。それでもお店で買うという経験を大事にしたい。

というか、その経験を味わおうとしないなんて、もったいない。