書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

クーポン

地方に出張に行く際、コロナ禍からの景気刺激対策の一環で、宿泊先で旅行支援のクーポンがもらえる。1泊3,000円。大体出張の時は2、3泊するので、6,000円、9,000円のクーポンがもらえる。宿泊先の都道府県が指定するお店で使えて、本当にありがたい。

と、最初は思っていた。

 

いざ、本当にそのクーポンをもらい、じゃあ使おうとなった時、何を買うか凄く迷った。欲しい物があり、それが価格に見合うか見合わないか判断し、見合うと判断してから、大事なお金を使うという、本来の当たり前のスタイルとは正反対。先に手段足るクーポン(お金)を渡され、その使い道を決めないといけない。ポンと渡され、「なんでもいいから、さあ使え」と急かされる。

大して欲しいとは思わない物やサービスを買う、無理やり買う。その違和感が半端ない。いくらもらったクーポンとは言え、自分の身銭なら買わない物を買う事に、勿体ないともまた違う気持ち悪さを感じてしまう。じゃあ使わなければとも思ったけど、それはそれで地域の経済を回すという点から悪でもあり、やっぱり使った方が良い。なので気持ち悪さという苦痛を感じながら、それを無理矢理使っている。

 

そんな羨ましい状況に何を言ってるんだと、自分なら喜んで使うっていう人もいるだろうし、そうできる人の方が多数派かもしれない。自分も最初はそう思っていた。でも実際にそんな状況になって、すごく躊躇してしまった。同じ様に、悩み悶々とする人も多いんじゃないかと思う。

使わないといけないから何かを選ぶという、本来の理由と行動が反対になる状況が、ちょっとしんどいことだったというのは、その立場になって初めて知ったし、そんな自分にも驚いた。

 

ただ、この状況に違和感を感じなくなるのは、大して欲しくないものを、身銭を切ってバカバカ買うようになってしまっているという事なので、今感じてる違和感を持ち続ける方が良いなと思うし、持ち続けないとなとも思う。