書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

酒は麻酔

つい先日、ショックな出来事があった。

落とし処が見えてこず、未だに頭の中で整理ができていない。

 

以来、頭の中をその事が支配していて、一旦頭で考えるのを止めようと思っても、直ぐにまた出てくる。何か他の事を考えるにしても、そのショックの余韻が頭を支配する中考えるので、真剣に集中して考える事が出来ない。考えはぼやけているし、判断もあっているのかどうかわからない。その荒い、中途半端な考えや判断は、後で必ず良くない結果として帰ってくる。それも怖い。

 

こういう時って酒に逃げるしかない。別に酒を飲んだらそのショックが無かった事になる訳じゃないけど、酒を飲んでいる時は忘れる事が出来る。正確には、酒を飲んでいる時でもショックを忘れている訳ではなく、自分で忘れた「ふり」をするのが許される。忘れたという演技が出来る。

不平不満や恐怖を酒で紛らわすことは良くない事とされているし、それはそうだと思う。それでも飲んで無いとやってられない事はやっぱりある。駄目だとわかった上で、酒に逃げる自分を責めながら飲んでいる。

美味しいから飲むのではなく、酔うために飲んでいるので、量も普段より多くなる。自分の身体なので、本当に酔い潰れて、危なくなるまでは飲まないけど、明らかに普段より多い量を飲んでいる。朝起きて、その痕跡たる缶や瓶の量を見て、自己嫌悪に陥る。と、同時に、少なくともそこに逃げ込む事が出来ている事に、まだ救われているとも思う。

 

ショックを乗り越えるとは、その事に正面から向き合い、その事と自分を総括して、その経験を背負って、また人生進めていくこと。それって病気を手術で乗り越えるのと同じようなものかなと思う。

いきなり患部をメスで切るなんて大変な痛みだし、下手したら死んでしまう。だから麻酔をかける。麻酔をかけて痛みを無くし、その間にメスで患部を切除する。

今はまだショックが強すぎて、正面切って向き合う事が出来ない。だからメスで切る、自分で総括する前に、メンタルに麻酔を効かせているようなもの。

そう思うようにして、酒に逃げてる自分を許してやることにした。

 

1日1日と、ショックもゆっくりだけど減ってきている。ように思う。多分そう。

その内手術して向き合わないといけない。そこからは絶対に逃げない。でももう少し、酒という麻酔に助けてもらおう。

後どれ位掛かるかわからないけど、早く楽しい意味で酒を飲む事が出来たらと願う。