書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

斜めに並走

不満は解消させたい。でも現実問題、ものの見事に解消できる不満は少ないように思う。

山あり谷ありの人生経験を多少なりともして、大なり小なり、今迄生きてこれた大人である以上、何に対してもそれなりのこなし方で、物事を乗り切ってきている。その大の大人が不満と思うような事が、そうそう簡単に解決できなくて当たり前じゃないか。

大人の持つ不満を舐めたら駄目。殆どの不満はそう上手く解消できない。付き合わざるを得ない。全ての不満がそうだとは言わないけど、大抵の不満は、多少の時間を掛けたところで解消されない。どうやっても解決させねばならぬと思いあぐねる方が、よっぽど精神的に負担を感じる。

 

とは言え、不満に対して聞き訳が良くなったり、不満に蓋をしたりするつもりもない。気持ちは燻っているのに、忘れようとしたり無理矢理無かった事にはしない。そういうのは大抵どこかで爆発するし、そのタイミングもとんでもない時、最悪な時が多い。

不満に対し、自分に嘘を付かず、自分に作り笑いせず、不満がある自分を認めて、上手くとりなしていく。不満は共存していかざるを得ない存在。そういうものと思って接した方が、生きていく上で楽。

大人になってから出てくる不満なんて、「解決させてやる」と、正面切って取っ組み合わない。疲れるし、自己肯定感も下がって、いい事なんて一つもない。不満とは付かず離れず、ちょっと遠くに見える位、斜めに並走するつもりで上手い事付き合って行く。

そんな距離感で不満を意識しつつ、努力だけで解決出来ない事を受け入れながら、それでも不満解消のための努力を真面目に続ける事。

何時か起こる思わぬ幸運や、価値観の大逆転が、その不満を解消させてくれると信じて、気休め的に努力を続けておく事。

多分これが、大人の一番幸せな不満との付き合い方だと思う。