書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

怒るべき条件

元上司ながら、今は同じ立場のKさんから、「前担当者だから」という理由で、客とのクレームの後始末を押し付けられた。状況を聞いても、まだ収めようがあるし、最悪Kさんが頭を下げたら収まると思われたので、「嫌です」と断り、今の上司に投げさせた。でも上司もめんどくさい事は嫌なのか、結局俺に回ってきた。2人からは「悪いけど、あとよろしく」みたいなノリを感じた。表向きはともかく、何とも思ってない。

客とクレームが発生するのはしょうがない。でもまだやりようがあるのに後輩に丸投げ。上司も、部下の粗相に頭を下げに行くのが仕事だと思うんだけどやらない。

俺にとってクレームとは、誰にも迷惑を掛けずに、可能な限り自分の手で解消したい、そこはプライドをかけるもの。なので2人ともプライドが無いのかと、めちゃくちゃ憤った。

 

でも、ふと、Kさん、上司、2人に取って、クレームを片付ける事って、プライドをかけることでは無いのではということに気が付いた。クレームは何とかしなきゃいけないんだけど、別に解決方法なんて問わない。ただそれだけのことで、ちょっとした面倒な事というレベル。

だから客から受けたクレームを他人に振る事は、2人とってそんなに気にする事じゃない。後輩に流すことに、あんまり躊躇もない。クレームを片付けることにプライドがかかってない以上、そこをプライドの問題と取る俺とは、理解しあえない。「悪いな」って、軽く思うぐらい。だから俺の憤りがきちんと伝わるとは思えないし、怒るのは損だなと思った。

 

今回の件に限らず、こっちが無茶苦茶怒っても、向こうはきょとんとしていたり、逆に烈火の如く怒られるも、なんでそんな事にそんな怒るの?って事が、今迄なかったわけじゃない。それはお互いのプライドをかけてるところが違うからそうなったということ。

 

怒るにはとても多くの意志力を使うし疲れる。

なのでそれ相応の場合以外、出来るだけ怒りたくない。出来れば穏便に済ませたいし、価値観を尊重しあえる関係なら、笑い話にしてしまいたい。誰彼構わず怒るのは、自分にも相手にとっても損。プライドをかけてるところが違う以上、本気で怒ってる事も伝わりにくいだろし、もっというと真の意味では伝わらない。

 

怒る価値があるのは、相手が同じところにプライドをかけてる時だけ。

 

この理解で、怒る機会を少しでも減らせたらなと思う。