書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

本棚

勿論本が主役なんだけど、それを並べてる本棚が好き。本棚に本を並べると、本の価値が何倍にも跳ね上がる。そして本棚そのものも、「本+棚」以上の価値になる。少なくとも、本棚はただ本を集めた棚じゃない。

 

自分の本棚は小さいものだし、3つ4つあった時もあるけど、ぬるくブレるので1つに絞った。その中には200冊ぐらいの本があって、800P近いお固い本から、読むのに1時間もかからない薄い新書まで、全部自分に影響を与えてくれた大事な本。全て本棚に並べる価値のある本だけど、たまに新しいのに入れ替えたりするので、月日が経つにつれて少しづつ面子は変わっていく。

 

本棚の何処にその大事な本を並べるか、とてもこだわる。他の本との、自分の中でも相性や、関連性とかにも考慮してこだわる。著者毎とかジャンルごととか、そんな簡単な並べ方はしない、そんな勿体無い事はしない。自分の関心と影響を受けた地図を描くみたいに、本を並べていく。誰かが見たら、なんの関連性も無いように見えるかもしれないけど、本人にはちゃんと意味のある並び方になってる。

だから1冊のある本をどこに置くかで、30分とか平気で悩むし、並べてからも、少しでも違和感を感じたら何回でも並べ直す。本棚の何処にその大事な1冊を並べるのか、考え苦労する価値はあると思う。

 

本棚を眺めて、背表紙を見たら、その本を選んだ理由と、読んでる最中、自分はこうだったなとか、あんな出来事があったなとか、その本と自分を取り巻くその当時の環境を思いだす。過去の自分の状態とか、周りの環境が出来てきて、それが今の自分を生き切るヒントをくれる気がする。仮に今しんどく困っていて、大きく負の感情を意識せざるを得ない状況だとしても、本に付随して付いて来る、読んだ当時の想い出をぶつけたら、その負の状況に対して、何か新しい解釈の仕方が出てくると信じ切れる。その本を手に取るに至った流れとか、読んでた時の自分の立場とか、その本を本棚に入れるように決めた、何気ない決め手とかに助けてもらえる気がする。というか、助けてもらえてきた。

 

本棚は頼れる相棒であり、本棚は、ただ本を集めた棚じゃない。

背表紙を眺めるためにこれからも本を読んで、本を並べていこう。