書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

持って帰る楽しさ

先日、何時も良く書店で本を買うと、「無償でご自宅までお送りしますが、どうしますか?」と聞かれた。この書店では、ある一定の金額を越えたら、タダで家まで配送するサービスがあり、普段は「結構です」と断るのだけど、今日は雨が降りそうという事もあって、初めてこのサービスを頼んでみた。大事な本を濡らすより良いと思って頼んだけど、翌日に送られてきたダンボール箱を見たら、めちゃくちゃ勿体無いことをしたと後悔した。家に届いた段ボールは実に味気なく、暫く箱を開けようとすら思わなかった。綺麗な紙袋に入れてもらい、面白そうな本を大事に持って帰る、あのワクワクする時間の価値は、思っていたより大きかった。

 

Amazonで本を買うのは便利だけど、「持って帰る」楽しさを捨てている。便利さと、書店で本を買う楽しさを引き換えにしてるのは理解していたけど、持って帰る楽しさを捨てている事に気が付けなかった。楽しい事なのに、それを自ら放棄して、更にお金迄払っていた。

本を買う、書店で本を買うという体験を大事にしているので、なるべくAmazonは使わない。それでも、書店に行ってなかった本に関しては、Amazonでよく買っていた。でも、もうそれすらもやめようと思う。書店で取り寄せしてもらって、入荷後、それを自分で取りに行こうと思う。ハードカバー数冊だろうが、新書1冊だろうが、雨が降ってようが、風が強かろうが、自分で持って帰ろうと思う。

本は中身が一番大事だけど、本を買って持って帰る体験も大事。本を買って、自分の部屋に持っていくまでに色んな事を感じるし、考える。それも本が与えてくれる大切な体験の一つで、それを自分から捨てるようなことはもうしたくない。

 

電子書籍も苦手だし、本だけは何時までもアナログな感じ。でもそれでいいし、本を通して得られる、全ての価値を大事にしたいと思う。