書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

無駄遣い

社会的に成功したある人が、「買わなければよかった無駄なもの」について、幾つか例を挙げて語っていた。説明を読んで、そのどれもがそりゃ無駄使いだわと、まあまあ納得、同意できることが多かった。ただ反面、そりゃその立場になったら買うよなと。幾ら周りに止められても、自分でも薄々無駄とわかっていても、多分買うだろうなとも思えた。記事はストレートに、「買わない方がいい」的な書き方で締めていたけど、その人は本当にその意図で語ったんだろうか。本心で買わなければよかったと、後悔しているんだろうか。

 

無駄になる可能性が高いもの、金額と比べて割に合わないものは、出来るだけ避けた方がいいに決まっている。ただ、「ああ本当に無駄だった、マジで損したわ」という経験が、自分の価値観を強化する時がある。

そして、毎回買うものに満足しているという事は、既存の価値観の中で冒険をしていないという事でもあり、ひょっとしたら自分が求めているもの、その先の価値観は、もっと別のところあるのかもしれない。

高いから良いものという事じゃないのは、子供の頃からの経験上知っている。でもこの価格なら買っても良いかという、自分の中のコスパの感覚を磨き続けるには、たまに失敗しておかないとわからない気がする。

なので、たまには無駄を取りにいって失敗しておきたい。自分の性格とか置かれている状況を理解した上で、適切にバランスを取って、許容できる無駄使いをしておきたい。

 

もっと言うと、無駄だとわかっていたけど、「ああ、無駄だったね」という経験に金を払っておきたい時だってある。世の中やみんなが無駄と言うのは、こういう意味なのかと、実感できることに価値があったりする。そこの納得感を得るために払う金は、無駄じゃない。

 

適切に無駄遣いの経験を積んでおくことで、本当に手を出したら駄目なもの、失敗したら大損害になることを上手く避けたり、向き合わざるを得ない時でも、上手い敗戦処理が出来るんだと思う。

 

無駄遣いを避けることで、損な人生をおくらないようにしたい。