書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

早回し過ぎ

昔と比べて、やりたいことや、興味のあることに対して、深堀することがとても楽な時代になった。ネットやスマホの進化のお陰で、殆どの知りたい事は、労せず、直ぐに手に入る。それもほぼ無料。自ら発信してくれる人も増えてきたから、学び先も多様になった。昔と比べ、早くて手軽に、深い知識やノウハウを得ることが出来る時代になった。

でも早く簡単に深くは、プラスだけでなく、マイナスも平等に連れてくる。早く簡単に深堀出来るは、先人が絶望的なほど、遥か先にいたりすることを正確に教えてくれもして、他の誰かへの尊敬が、嫌いに代わる程のレベルと才能の差を、あっけなく見せ付けてくる。昔はそんなマイナスの現実を知るのにも、それなりの時間がかかったけど、今は比較的早くに知ることになる。

どれだけやりたいこと、興味のあることでも、後になって冷めてしまうことはある。それはしようがないとしても、もしそれがやりたい事、好きな事の寿命だとしたら、今の時代、その寿命は短くなりがちなのかもしれない。

昔のように、もっとじっくりゆっくり、手探りで地道に探っていくのも悪くはなかった。本と、ネットの無い狭い世界で、何とか繋がった極一部の人達と、刺激を与え合う時代もそう悪くはなかった。今は一瞬で、世界で一番凄い人、都道府県で1位の人、真似できない圧倒的な才能を知れるけど、それこそおっかなびっくり、道場破り的な遠征や接触をして、とんでもなくレベルの高い人や、全然知らない技術を知る時代も悪くなかった。

今のように、早く簡単に深堀できる時代が悪いとは思えない。俺だって、その恩恵も随分受けてきた。でも今はちょっと早回しをし過ぎな気もする。もうちょっとゆっくり接したい。ゆっくり味わいたい。最後に冷める運命だとしても、一度はやりたくなったこと、好きになったことを、出来るだけ長く楽しんでいたい。

もう少し、夢を見させてよとも思う。