書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

昔の興味との付き合い方

昔好きだった曲をふと聴き直したいと思い、YouTubeで検索して再生した。ちゃんと見ていないと、素人のカラオケが出てくるけど、それは間違いなくオリジナルのアーティストの歌声で、昔、何度も何度もCDで聴いたその歌だった。

でも聞いてみて、違和感しかなかった。こんな感じだったっけ?って戸惑った。

2回3回と連続でかけてみたけど、気持ちは変わらず。検索をかける前に期待した高揚感は生まれない。ついでにそのアーティストの他の曲や、その時期ハマっていたような他の曲も検索して聞いたけど、結果は同じ。

 

今回は曲だったけど、昔好きだった人や行為を物をふと思い出し、懐かしく追体験しようと手を出すと、大抵こんな感じで裏切られる。あの時と同じような感覚になれると思っていた、自分の気持ちが裏切られる。自分で自分に裏切られてる。

あれだけ好きだったのに、気が付けば興味を無くしている。その時は一生好きだろうと思っていたのに、気が付けばそうじゃなくなってる。よく考えれば、何時興味をなくしたのかもはっきり覚えていないし、そのきっかけすらあまり覚えてない。なんか嘘みたいに、何時の間にか消えている。自分が感じる事なので、それは嘘じゃないんだろうけど、なんでなのかわからない。

でも何となく、以前好きだったものを消し、空いたスペースに新しく好きになったものを入れてるような気がする。今の自分にも、気持ちを高揚させるような、好きなものがあるけれど、それを心の中に入れるために、無意識で前の興味を消してる気がする。

消さず、残したまま、新しい好きを足していける人も沢山いるんだろうし、ひょっとしたらそちらのタイプの人の方が多いのかもしれない。ただ自分は消さないと、心の中に入らないように思う。それに気が付いていなかった。

同時に、積み重ねが出来る人と比べて、より今好きなものに惚れ込み、楽しむことができているようにも思う。そう思える心当たりもある。なので、多分この考え方はあってるんだろうし、ならそれに従って生きた方が幸せに生きれる。

 

あの時の高揚感に包まれた自分を思い出すことはできるけど、同じ高揚感を、改めて味わえない事を受け入れる。とても寂しくも思うけど、その分今好きなものを楽しみたい。

気が付かず、自分に裏切られ続けるよりもいいし、思い出は思い出として、そのまま触らずに大事にしておこうと思う。