書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

謙虚でなければならない理由

仕事で偶然昔の同僚にあった。15年ぶりのマスク越し、でもお互い一目でわかるという。ウチの業界は、同じ業界内で転職を繰り返し、キャリアを重ねていく人が多い。一度同じ職場で働いた人は、今どこで何してるとか、お互い何となく知っている。

私も彼もそう。彼が今いる会社を知ってたし、彼がどういうポジションで何をやっているのかも、薄っすら知っていた。彼も同じように、私の今を知っていた。

 

同じ外資の会社で働いていた時の彼は、数字も凄くて部署のエース。スーツも高級ブランド品で、ベンツを乗り回し、遊びもまあ派手と、映画やドラマで出てくるような、仕事も遊びも出来る男だった。今もそうだけど、野暮ったい俺とは全く感じが違ってたし、そんな俺はちょっと小馬鹿にもされていたので、仕事の実力は認めてはいたものの、憧れも尊敬もしていなかった。

 

時を重ね、15年振りの彼が着るスーツはブランド物では無かったし、当時の彼を知っていたら、絶対若作りをしてる中年になってるはずなのに、年相応のやれた感じが逆に驚いた。一見、本物か?って思うほど。ただこちらをちょっと小馬鹿にする感じは変わらなかったので、中身はあんまり変ってないなって。

 

ちょっと話した後、向こうは嫌がる名刺交換をして別れた。相手の名刺なんか要らなかったけど、俺の名刺を見せつけたかった。

 

仕事道って、若い時凄い人が、そのままずっと凄いとは限らない。並みの感じになる人もいるし、落ちる人もいる。逆に若い時駄目でも、年取って急に伸びる人もいる。最初から最後まで凄い人、新入社員から定年までダメな人も勿論いるけど、そういう上下に波が無い人の方が少ないんじゃないか。理由なんて色々だし、それ自体で咎められたり、人間性を判断されるものでは無いけれど、上下はある。

 

年とっても、上の波に乗り続けれるのなら、出来る自信があるのなら、どんな態度でも構わない。友達同士、つるんで遊んでるんじゃなく、金稼ぐために集まってるプロの集団なんだから、法律犯さない限り、人間性が良い悪いの前に、出来る奴が優先、貴ばれるべき。

でも中々そういう訳にも行かず、普通の出来になったり、それこそ出来なくなった時、途端に過去をあらわれる。彼に会って、もし自分がそうなってしまったら、どう見られるんだろう。

自分は下にブレないと自信がある程、出来る人間だとは思えない。

 

謙虚とは、他人のためではなく自分の為に張るものだと思う。保険として。