書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

本棚と本について

本棚の本を入れ替えて整理した。

 

前回の整理以来、新しく読んだ本の中で、いろんな理由で本棚に置いておきたいと思った本と、今本棚にある本で、残す本、残さない本を決める。お気に入りの本棚の限られたスペースで、場所をちゃんと確保するに値する本を決める感じ。

 

残る本には、これは凄い!と、問答無用な神のような本もあるし(年で5冊あるかないか)、中長期で追いかけたいテーマの本で、今後何度も読み返すからという本もあるし、読み返さないけど、その内容からの学びや刺激で、考えや行動が大きく影響を受けた本とかがある。ちゃんと自分なりの、残すべき理由があり、敬意を称するべき、残すべき本を残し、本棚に並べる。

 

そんな感じなので、本棚を整理すると言っても、一度に入れ替える本はそんなに多くない。どちらかと言えば、本棚の整理を名目に、手あたり次第、本棚にある本をもう一回読み漁ったり、好きな思い入れのある本を手に取り、大切なものとしての重みを、文字通り「物」としての重みを感じながら思い返すとか、そんな目的で本棚を整理している。

 

とはいえ、やっぱり入れ替える本があるのも事実で、今回印象に残ってるのが、入れ替えた中に、10年以上本棚の中に大事に保管させてもらっていた本が入っていた事。本棚が今より大きければそのまま置いて置くけど、今の本棚は、自分が感覚的に俯瞰して、把握できる丁度いい量の本しか納められない大きさで、これ以上大きくすることはできない。なので、泣く泣く10年間鎮座していたその本に、今回本棚の場所を譲ってもらった。

 

本の中でも、その本の内容そのものが、人格、存在感、重みを持ってるもの、それだけのインパクトがあったものもあれば、書いてる著者その人に興味があって、その人の言葉として趣が詰まってる本がある。前者も後者もどちらも大事な本だけど、こと本を処分する事に関しては、後者の方がハードルが高い。なんとなく、本ではなく、その人との別れにまで重なるような気がしてしまう。

今回場所を譲って頂いた、10年以上本棚にあった本は、その後者の類の本だった。悩んだけど、今の自分と、なりたい理想の自分を映すものが本棚だとしたら、ここで限られたその場所を空けて頂くのはこの本しかないなという事で、泣く泣く外させて頂いた。

 

ただ、この本を外すことは、その人の素晴らしさが鈍ったという事ではなく、学び、得たい刺激や見識の「軸足」が、その人の教えの方向から変わったという事。綺麗な言い方をしたら、その人からの学びから卒業したという事。

その人の本にはたくさんの刺激と学びを頂き感謝しているし、今も尊敬と親しみは変わらないけど、学び追いかける対象からは変わったという事。

 

これからも本棚の整理はするし、場所を譲ってもらう本が出てくる。刺激、学びの対象が変わった別れもあれば、著者からの卒業の別れもある。でも本を読んで、成長し続けているのなら、本棚に収まり、勇気を与え続けてくれてる本の面子は変わり続ける筈だし、変わり続けないといけない。

 

変わっていく本棚を、成長の証として誇ろうと思う。