書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

深夜のドライブ

深夜、目的地も決めずにドライブをしたい。

車内のみんなでダラダラした時間を過ごしたい。

理由もなく、ただ集まってみんなでダラダラしたい。

 

学生のころ、よくみんなで行先も決めず、深夜車で何処かに行っていた。金は無いけど時間だけはあったので、1人500円ずつ出し合い、ガソリン入れて明け方まで何処かに行ってた。金が勿体ないのでずっと下道、特段遠くにはいけない。名所や景勝地に行ってたわけでも無い。ただ何となく決めた方向になんとなく走って、適当なところで折り返し、明け方家に戻るみたいな過ごし方をしていた。

 

深夜で街は静かだけど、外とガラス1枚で隔絶された車内は、自由でとてもうるさかった。意味もない話を延々して、話題もコロコロ変わって、思いもよらない方向に話が勝手に流れていく。5人いる中の1人は寝てたような気もする。喋ってるのは自分だし、聞いてるのは友達。喋ってるのは友達だし、聞いてるのは自分なんだけど、FMから音楽が流れてるような感じだった。たまに凄いキーワードが出て、車内が湧いた時は、1人寝てたやつが目を覚まして、慌てて話題を確認してた。

 

何を話したかなんて覚えてないし、覚えてないという事は大したことを話していない。でも『深夜、車、どこか行く』というワードで、無条件にワクワクしてしまうようになるぐらいには、楽しかった。

 

大人になってからはこんな時間は無くなった。みんな忙しい。家族もいれば、勉強もしている。1人の時間も大切にしてるだろうし、そもそも仕事で休みが合わない事もある。

そもそも大人になったからといって、遊ばないわけじゃない。遊ぶなら遊ぶで、計画を立てて、色々練って、大人なりの金をかけてしっかり遊ぶというだけ。

それが正解だし、計画を練ること自体も楽しい。そしてそういう遊び方を俺もしている。

 

なんだけど、ダラダラした深夜ドライブが、この歳になって無性に恋しい。