書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

逃げる

弱みから逃げることはずっと悪い事だと思ってきた。逃げるのは卑怯で、弱みは克服しなければならないもの。昔からそう思ってきたし、基本的には今も変わらない。弱みを分析し、自分なりの対策を考えて立ち向かう。その分析の精度とか、対応方法が正しいのかはさておき、逃げずに正面から立ち向かってきた。基本逃げない。

子供じゃないから、全部が全部、本気でそう思っている訳では無いけど、それでも逃げる事に対して罪悪感は消えないし、逃げざるを得ない時でも、弱みが見えないふりをしたり、気が付いていないふりをして逃げている。

 

若い時は正解だったと思う、そんな弱みとの向き合い方は、まだ正しいんだろうか。そろそろ折り返し地点な年齢にもなって、規律で縛り、強みとは真反対でありがちな弱みの方向に、真正面からの努力を強いるのは、本当に得策なんだろうか。

 

逃げるって悪い事なんだろうか。

 

若い時は時間が山ほどあったけど、今はそうじゃない。時間が無いとまでは言わないけど、無駄にして、それを笑っていられるほどの時間は無い。限られつつある時間を考え、馬鹿正直に向き合う代わりに逃げだすことは、それほど駄目な事なんだろうか。目の前に水たまりがあったら、ジャンプして飛び越えてきたけど、わき道に入って水たまりを避けるのは悪手なんだろうか。

 

一見正しいと思いがちな、正面から向き合う事が、逆に自分の可能性を狭めているかもしれない。水たまりを脇から回る様な行動にこそ、その弱みを克服するような道や手段を見つけるヒントが隠されているのかもしれない。時に逃げる選択をする事で、そんな可能性を見つけられるかもしれない。そもそもその弱みは、本当に克服しなければならない事なのか、改めて考える意味も含めて、逃げ切れるなら逃げてもいいのかもしれない。

 

逃げるという選択肢を、もっと上手く使いたい。