書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

ひらがな にする意味

同じ表現でも、伝えたい相手や状況によって、ひらがなを積極的に用いたい表現がある。お疲れ様を、「おつかれさま」と書くような感じ。特に「お疲れ様」という言葉は、ひらがなの強さを意識させてくれる象徴的な言葉で、ひらがなのやわらかい、やさしい感じが、よりその意味を強く深くしてくれる。心と身体の疲れを思い、ねぎらう気持ちを表すのに、ひらがなの「おつかれさま」の方が、より相応しいと思える場面も多い。他の表現でも、漢字をひらがなに変えたら、受ける印象が変わるものが沢山ある。

 

大人だから、基本的にはしっかり漢字を入れた文章にしたい。相手やシチュエーションによってはそれが必須だし、何でもかんでもひらがなを多用するのは幼稚に見える。受け手によっては、小馬鹿にされていると捉らえる時だってあるし、そうなると何の為にひらがなにしているのかわからなくもなる。そもそもの話、いい歳のおっさんがひらがなを多用するのも気持ち悪い。

ただ、直接会って会話をすることに対して、その会話を文字で書いたとしても、同じようには伝わらない。文字に込められる情報は少ない。実際の顔と顔を合わせた会話では、顔の表情や話し方、発するタイミングで、言葉そのものの意味と真逆の意思を伝える事だって可能なのに、文字ではそうはいかない。アナログだろうがデジタルだろうが、書いて残す、文章化して残すことがビジネスでも必須なのは、文字で書いた言葉通りの意味が、ブレずに全員で共有されるから。基本文字はブレない。それが良いところなんだけど、融通が利かないともいえる。そんなブレない文字に、少しでも幅を持たせられるのが、「ひらがな」かもしれない。

 

なので誰彼構わずという訳にはいかない。いかないけど、それを使おうと思える人やシチュエーションでは、ひらがなもちゃんと忍ばせたいと思う。相手は気が付かないだろうけど、無意識でその言葉の漢字で受ける印象よりも、ひらがなの持つ印象で受けてくれるのならそれでいい。だから相応しい相手と状況の時は、ひらがなを忍ばせよう。

 

ひらがなにも思いを込めよう。