書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

セールスとファンタジー

セールスをやってると、ゴールから逆算して、細かく刻んだ計画を出せとよく言われる。ただセールスの世界は計画を立てたからといって、先ずその通りにはいかない。あまりにも外部が与える影響が強すぎるので、そう簡単に計画通りには進まない。

出せと言われれば出すけれど、内心、無駄なものだなと思いながら、自分に都合の良い、そして組織に対しても顔が立つ「ファンタジー」を書かざるを得ない。「ファンタジー」は妙に楽観的だったり逆に悲観的だったりで、当たり前のように筋書き通りに進まない。確実なのは立てた通りには絶対に行かない事だけ。でもセールスはそこが面白く、腕の見せ所でもあるんだけど。

 

目標に対して、ゴールから逆算するタイプの人と、ゼロからとりあえず色んなものを積み上げていくタイプの人がいる。前者がボトムダウン型人間とするならば、後者はボトムアップ型人間。細かく刻んだ計画を立てるのが得意なのは、当然ボトムダウン型の人。ボトムアップ型はこれが苦手。

個人的には、セールスとは先が見えず、色んなアクシデントがある中で、都度最適な方法を選んでいかざるを得ない行為だと思ってるので、セールスはボトムアップ型人間の方が向いてると思っている。ただボトムダウン型でも、そんなアクシデントや予期せぬ流れになっても、計画通り・筋書き通り、「ファンタジー」のストーリーに引き戻す強さを持ってる人もいる。

結局どっちが良いという話でもなく、その人のタイプ次第。大事なのは自分がどちらのタイプなのかちゃんと把握して、自分に合った動きを選択すること。

ボトムダウン型の人に、計画なんてざっくりでいいから、走りながら対応しろと言われても辛いだろうし、ボトムアップ型の人間に、細かい計画を立ててその通りに動けと言われても苦痛しかない。

ボトムアップ型はボトムダウン型に刺激を受け、ボトムダウン型はボトムアップ型に刺激を受ける。どっちもどっちで、ちゃんと尊重され、互いに刺激を受けあえる組織が、本当に強いセールスの組織だと思う。

 

という事で、「俺には『ファンタジー』を描けないし、叶える事も出来ません」って、エラい人に訥々と話した結果、無言で滅茶苦茶渋い顔をされましたとさ。