書くことは娯楽

内省持ち。何時も何か考えてます。会話でなく対話が好き、何時も誰かと対話していたい。内省と対話の結果、自分の中で出来た何かを言語化して残します。プロサラリーマン、プロ営業。バイクとビール好き。

絶対評価と相対評価

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先日、バイクに乗ってて、「あかん!乗れてない!」と感じる場面があり、鍛え直すために、某国際サーキットにあるバイクスクールに参加してきた。

 

参加者は若い人もいれば俺より年配の方もいて、玉石混交な感じ。こういう時って周りが必要以上に凄く見えるし、かなり打ちのめされるだろうなと、それこそ赤点もらうのを覚悟で参加。

緊張の中、スクールが始まったけど、意外や意外で、周りと比べて結構いい感じで乗ることが出来た。勿論もっと上手い人もいたけど、最初に感じた不安感なんかどっか行ってしまって、「お、俺以外とやるやん!、ヘタじゃないんやな~」と内心にんまり、午前中の前半戦はニッコニコ。

以上、自慢終わり。

 

でも、この後の昼の休息の際、なんか大事な事忘れてる気がして引っ掛かってしまった。休みの日の朝5時起き、遠路はるばる3時間かけ、万単位の金払って、朝から夕方まで、汗だくで講習受ける理由はなんだろうと。

 

自分で自分に満足できる、理想の腕前があって、その理想に近づきたい、昨日よりもその理想に近づいていたいから、わざわざここに来てると思い出した。

 

周りのライダーと比べて街中で一番早く走れようが、サーキットでプロのレーシングライダーに勝てようがそんなの関係ない、何処かの誰かと「比べて」上手くなりたい訳じゃない。「あー、俺って乗れてる~」と、交差点で止まった時、ヘルメットの中の不細工な顔がニカっとほくそ笑む事が出来れば満足。他人と比べて相対的に上手くなりたいんじゃなくて、自分で納得できる、自分の中での絶対的な基準で上手くなりたいと思ってる事を思い出した。

 

それを頭の中で意識しなおせたので、以後はレッスン中、他人と比べる事もやめ、変に余裕を出したり、だらけたりすることも無く、集中して自分の課題に取り組む事が出来て良かった、心地よい疲労と達成感に満たされた。

 

他人と比べて勝つことが優先なのか、自分の自己満足が優先なのか。

 

前者なら、自分では不本意な結果でも、他者に勝てばそれは達成、心は満たされ報われる。

後者なら、他人に勝っても、自己満足出来なければそれは不本意な結果であり、報われない。

前者なら、自分ではやり切った満足な結果でも、他者に負けていれば、心は満たされず、無力感に苛まれる。

後者なら、自分でやり切れていれば満足で、他人に負けても心が満たされ、自己肯定感に溢れる。

 

前者は相対評価を求めてるし、後者は絶対評価を求めてる。

 

何方を求めるのが幸せなんだろう。

 

色々あるけど、特にお金の事と仕事の事。

 

相対評価でお金の事を考えると苦しくなる。俺よりも資産を持ってる、俺よりも給料が高いとか聞くと、あまりいい気がしない。今の資産は確かに不満足、給料も高いとは思わないけど、それでもその比べてる人の分を仮に超える事が出来ても、何か自分の満たされないものが、具体的に満たされるのかと言えば違う。具体的にそうなっても、これが出来る、これが解消される、これが買えるから幸せになれるとかそうじゃない、只数字が大きくなるだけ。今でもある程度欲しいものは手に入れてるし、飲み食いや交際費にもそんなに不自由もしていない。そして相対評価してる以上、仮に目標とする人を超えたら、またその次の上の人に対してコンプレックスを抱いて、勝手に比較するんだと思う。次から次で終わらない、満たされない。

 

仕事に関しては相対評価かと思ったけど、去年あたり色々あって、今の仕事が凄く好きで、自分にも改めて合ってる事がわかったので、手を抜かず、自分の理想通りにやりたいと思えてきた。営業職なので、一番分かり易い「数字」と言う、これ以上相対的に評価するのに適している世界は無いところにいるので、他者との勝ち負けからは逃げられない。でも、自分にとって1円でもライバルに勝てばそれで満足かといえば違う。競争し、高め合うのは最低限の話で、その中でどれだけ自分でポテンシャルを出し切り自己満足出来るか。また、どうしても運の要素がある職種でもあるので、仮にダメな時でも、絶対評価の軸を持っていれば、自己肯定を必要以上に傷つけられるような事にはならないだろうし、改善策を考えるモチベーションや、今を凌ぎ、時期を待つような心の強かさも自然と得られるはず。

 

勿論、単純に絶対評価相対評価で簡単に割り切れない事も多いし、割合も0か100かでもないだろう。全て絶対評価でいくのも難しいのはわかってる。苦手な事だからこそ、相対評価で済ませた方が無難な事もあるだろうし、時には絶対評価で追い求めるから、苦労が何時まで経っても終わらなかったりして苦しむこともある。また、途中で評価の軸が変わる事もあるかもしれないので、都度振り返りできるよう、自分のアンテナの感度もよくしておく必要もある。

 

自分とよく対話をして、どちらが自分にとってより幸せに進むのか、自分でちゃんと意識して、絶対評価軸なのか相対評価軸なのか、ちゃんと捉えて取り組めるかどうか。

 

ただまんべんなく、流れでだらんと物事に当たるより、その辺を意識していきたいと思う。