友達の少ない俺なので、LINEやメッセンジャーは割と決まった人としかやり取りしないんだけど、たまーに間隔を空けてくれる人から、「話があるから電話する」とのメッセが。なになに?、とばかりに「いーよ」と伝えて掛かって来たのが「別れそうだけど、どーしたらいい?」と。いや、あのねと。ちょっと俺の事知ってるのと。俺にそういう話題を振るのは、松本人志に笑いで勝つにはどうしたらいい?って聞くようなもんですよ。無理。ただまあ話は聞きますよ、そして答えますよ、それは頼られたのだから。
聞いてる風には、何となく「先はダメっぽいし、こちらのプライドも許せない」という口振りとは裏腹に、本人は気が付いてないけど未練タラタラとも取れたので、「諦めるな」と伝えました。
もうさ、こういうのはしょうがないの、好きになっちゃたんだからしょうがないのよ。這いつくばって、土下座してでもいーやんかと、全面降伏でもいいやんかと。繋げば望みがあるわけでさ。繋いで繋いで、元の良かったころのレベルに引き戻ってから、その時ようやく「あん時はしんどかった」と言えばいいじゃないかと。だから一時の感情で叩き切るのは良くない、そして相手にもそれを言わせぬよう、そこまで追い込んではいけない。万が一の万が一、ここで切れても復活という目もある、だから此処は何卒穏便に、あちらさんを追い込まずに、堪えて凌げ的な事を訥々と言ってやりましたよ。
ほしたら「なんか想像と違う、あんたは多分とっとと切れ馬鹿野郎と、新しいの沢山おるわ。」って返してくるのかと思ってたと言ってきて、えらい驚かれました。
まあでもこういうのわかんないしね。そんな感じで簡単に切れたら、それは今までが嘘だったって事でしょうって、個人的には思う。そういう切れるような縁もあれば、どろどろと理屈じゃない縁もあるんだろうけど。これはもう俺の個人的な意見でしかないのだけれど、どろどろの方が人生幸せなんじゃないかと思う。いいやん、俺達は人間で生き物なんだから、ロボットじゃないんだから、そんな事もあるだろうと。
「時間もらえないでしょうか」
と言われれば待とうじゃないかと。
その価値があるんじゃないかと。
その価値を認めさす自信があるわと。
と、まあこんな塩梅という事で。